私たちは、お茶・お米・ハーブ・野菜を作っているので、年間を通じていろいろな仕事をしています。
大きく分けると「土づくり」「種まき・苗植え」「栽培」「収穫」「出荷」の作業があり、1年でこれを繰り返すことになります。
農家の1年間のなかでも最も忙しくなるのは収穫の時期で、お茶摘みや製造、お米の種まきや田植え、ハーブの種まきや栽培管理の重なる春の時期は、短期間に集中して行う作業が重なり、とても忙しくなります。
1月 茶畑や里山の手入れ
雪がよく積もるので、家でお茶を袋詰めしたりしています。
年間を通じてお茶を販売しているので、袋詰めや火入れ等の仕事はその都度しています。
茶畑のある里山の手入れをしています。
竹や雑木を伐採し、竹は田畑の暗渠排水に再利用したりしています。
雪が解けると、山の仕事をしています。
2月 里山の竹切り・茶畑の草取り・ならし・有機質肥料施肥
雪が多く積もる地域なので、冬の間は白い茶畑が広がっています。
雪が解けると、里山の手入れをします。
竹を切って、枝を払って、山が荒廃するのを防いでいます。
イノシシ等が増えてきて、お茶の木を掘り返されたり、田畑が掘り起こされたり、
畔や田畑へ続く道路が崩れたりする被害も増えてきたので、
そういう個所の補修作業もこの時期にしています。
3月 茶畑の草取り・施肥・草刈り・お米の苗づくり・元肥施肥
暖かくなってくると、田んぼや茶畑の仕事が増えてきます。
稲がよく育つように、有機質肥料をまいて、トラクターなどで田んぼの土を耕します。
春に植え付ける種籾を塩水選したり、播種機で撒いて、育苗用ビニールハウスなどで育て始めます。
美味しいコメを作るには、丈夫で健康な苗を育てる必要があります。
選別・消毒を行った後に水分を吸収させた種子を、土を敷いた専用の箱にまいて苗を育てます。
苗を育てる段階では乾燥度合いに気を配りながら、水やりを行います。
田植えのできる苗に育つまで、およそ1ヶ月ほどの時間を要するので、田植えの時期から逆算して準備を行う必要があります。
雪が消える頃に有機質肥料を入れ、よい土を作ります。
茶畑の落ち葉を拾ったり、草取りをしています。
雪の重みで傷んだ茶の枝や株を起こす”株起こし”の作業をします。
春整枝をして、一番茶の茶摘み時に古い葉の混入を防ぎます。
お米の育苗、田起こしが始まります。
≪元肥・荒耕し≫田んぼの土が栄養をたっぷり含むように、肥料をまいたり耕したりして栽培の土壌を整えます。
≪代かき≫田んぼの底から水が逃げないように、田んぼの土をトラクタなどで練ります。練った後、土を平にします。水の深さがそろうので、稲が揃って育ちます。
田んぼを耕し、代かきと呼ばれる整地作業を行った後に、苗づくりで育てた苗を水田に植え付けます。田植えの際は、植える株ごとの本数、深さ、間隔に気を付けています。
≪田植え≫
稲の苗を田植機で田んぼに植えます。植えられた稲がすぐに根を出すように、天気のよいあたたかな日を選んで田植えをします。
機械が植え残した所は、手で植え直します。
自園の茶摘みと製造、委託加工の茶葉の製造をします。
荒茶の製造が一段落すると、吟味して、選別や切断、合組、仕上げの作業をして、製品が出来上がり次第、順番に全国に発送します。
気温が上がり始めるころに、田んぼに苗を植えつけます。
ハーブの種まきや、畝立て、マルチ張り、定植をします。