9種類の品種を栽培しています

お茶には、お米と同じようにたくさんの品種があります。

品種によって、味わいや香り、水色(すいしょく)も異なり、収穫時期も少しずつ違います。

錦峰園では、早生~晩生の品種を9種類栽培しています。

 

日本茶を代表する優良品種「やぶきた」

お茶の国内栽培面積のうち約8割を占めると言われる、 日本茶の代表品種が「やぶきた」です。

1908年に静岡の杉山彦三郎によって発見され、収穫できる量・品質ともに高水準の優良品種として、長らく日本のトップ品種です。

総合的に優れた品質の品種で、甘みのある濃厚な滋味と優雅な香気が特徴だといわれています。


旨味と香りが豊かな早生品種「さえみどり」

優良品種のやぶきたと、高品質なあさつゆの交配によって誕生しました。

さえみどりの魅力は、なんと言っても優れた品質にあります。渋味が少なく旨味の強い味わい、上品な香り、鮮やかで美しい緑の水色が特徴だと言われています。

香りが豊かな晩生品種「おくみどり」

やぶきたよりも摘採時期が遅い「晩生品種」の代表品種です。

鹿児島・京都など、九州や近畿地方を中心に栽培されており、大きな欠点がないバランスの良さが魅力。しっかりとした旨味と、程よい渋味が特徴だと言われています。

天然玉露と呼ばれる高品質な品種「あさつゆ」

煎茶用の優良品種として知られるのが「あさつゆ」です。

別名「天然玉露」と呼ばれるほど、濃厚な旨味とコクのある甘味が特徴。旨味・甘味に比べると渋味は抑えめだと言われています。

玉露の優良な品種「こまかげ」

「こまかげ」は、お茶の名産地として知られる京都府の宇治市で生まれた品種です。
玉露に向いていると言われる通り、すっきりとした飲み口で、香りの良い爽やかな印象を与えるお茶だと言われています。

「さわみずか」

「さわみずか」は、静岡県立茶業試験場で育成された品種茶です。
日本で一番有名な品種茶「やぶきた」に「ふじみどり」を交配して育成された品種であり、
1995年3月9日に登録されました。

 

「つゆひかり」

「あさつゆ」と「静7132」を交配して生まれた静岡県で生まれた品種です。

色沢が明るい緑色を示し、水色は明るく良好で深蒸で仕上ると、きれいな緑色傾向を示します。香味は特徴のあるさわやかな香気を有し滋味は温和だと言われています。

「そうふう」

煎茶にするとやや強めの渋味はあるものの、今までにない甘い花香様の香味を感じられる緑茶・半発酵茶専用に開発された品種です。

煎茶独特の豊かな香りとうま味のある品種「はるみどり」

はるみどりは「かなやみどり」を母に、「やぶきた」を父として掛け合わせ作られました。

、色沢が明るい緑色を示し、水色は明るく良好で深蒸し傾向にすると、きれいな緑色傾向を示します。香味は特徴あるさわやかな香気を有し滋味は温和だと言われています。


圧倒的な知名度と生産量を誇る「やぶきた」以外にも、お茶には多くの品種があります。