お茶の栽培
お茶の木は
寒さ
が
苦手
。
お茶はもともと亜熱帯性の作物なので、
低温に弱く乾燥を嫌います。
そこで、うねには敷きわらを敷いて、
土壌の凍結と同時に雑草の発生を防止します。
茶の木の気象災害でもっとも深刻なのが、
霜などによる寒害です。
収穫量を大きく
左右するばかりでなく、
お茶の品質を著しく低下させてしまうからです。
当園では、霜害対策として、防霜ファンを設置しています。
霜が降りる時、地上9メートル位の気温は
茶株のあたりより4〜5度も高いため、
この温かい空気をファンを使って吹き下ろし、
茶の株を霜から守ってくれます。
挿し木から6年かけて
成木
になります。
お茶の木は、ツバキ科の永年性の常緑樹で、
東南アジアが原産地です。
昔は成木から種子を取って発芽させていましたが
発芽や生育が均一になりにくく、
雑種化しやすいなどの欠点がありました。
現在は、挿し木による繁殖を行っています。
挿し木をしてから2年で苗木になり、
肥料をやったり、剪定をしたり、
手間ひまをかけて3〜4年程しっかり育てると、
いよいよ摘み取りができる成木になります。
茶の木の経済年齢は、成木になってから
およそ23〜30年です。
この間、我が家では年に2回の茶摘みをします。
摘み方は、伝統的な手摘みの他に、ハサミ摘み、
機械摘みがあります。
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錦峰園製茶場 野津 知里
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