お茶の苗木 新植作業 

 ・新植への取り組み

  お茶は、苗木を植えてから摘み取りが出来る茶園になるまでに、
  約4〜5年かかります。

  大きく成長し、茶摘みができるようになるまでは、
  一生懸命草取りをしたり、
  肥料をやったりして管理し、大切に育てます。

  新しく植えたり、新たな品種に挑戦するのは大変ですが、
  いつまでも古い茶の樹のままでは、美味しいお茶を作る事は出来ません。。

  やぶきただけでなく、早生や晩生の他の品種を植えることで、
  収穫時期をずらしたり、味や香りに特徴のある品種を育てて、
  お客さまの多様化するご要望にお応えしていきたいと思っています。


  また、シングルリーフで、
  品種毎に違う香りや味わいを少しずつお届けしています。

揖屋干拓の茶畑。これから植えます!









近くで見ると石がゴロゴロ。手で拾って歩きます。

 ・品種を選んで

  今年、当園の茶園では「つゆひかり」、「さえみどり」、
  
「やぶきた」を新たに植えました。

 
 「つゆひかり」は早生品種で、さわやかな香気と明るい水色が特徴です。

  色沢が明るい緑色を示し、香味は特徴あるさわやかな香気を有し滋味は温和。
  平成12年に品種登録。

 
 「さえみどり」は、みどりが冴えて、上品な香りと
  渋みの少ない強いうまみが特徴です。
  平成2年に品種登録。

  これらの品種を仕上げ時に「やぶきた」と混ぜ合わせることによって、
  味に深みがでて、「やぶきた」だけとは違った香りを出すことができます。


  苗木は、全農しまねや北陽製茶機にお世話になり、
 
 やぶきた苗は、岐阜県『JAめぐみの美濃白川支店』から、
  
さえみどり苗は、鹿児島県知覧町『(有)浜田茶業』から、
  
つゆひかり苗は、静岡県『静岡県経済連』から、送ってもらいました。 




苗の入った箱から苗木を出すおばあちゃん。


右側は植えました。トラクター二台出動!
 ・苗木が届きました

  はるばる遠くから届いたお茶の苗木。

  『おぉ〜元気だなぁ。 
   これからこの地でしっかり根を張って頑張っていくんだぞ〜』 と声をかけ。。

  
苗木の定植は、茶の休眠期に行うのが一般的で、
  寒さが和らぐ3月中旬〜4月上旬に定植を行う場合が多いようです。 

  苗木は、根を傷めないよう、できるだけ早く植え付けるようにします。


  トラクターで起こし、石や雑草の根を拾い、
  植える場所の印を付けたロープを張って、一本ずつ植えていく
  地道な作業。
 
  二条植えで、1.8m幅で、
  10アールあたり約2,200本の苗木が必要になりました。

  家族数人での作業は大変でした。。(;;´д`)ソ
一本100m。スーッと長い紐を通します。









父と母。石を拾いつつ。。
 ・せっせと植えます。

  茶樹と茶樹の幅を計り、印を付けた紐を通し、
  基準となる線を一本引きます。

  この線に沿って植えていくので
  この時畝の目印の竹棒がまっすぐの見通しでないと、
  成長した際にまっすぐでない畝になってしまいます。ヽ(゚△゚lll)ノ

  慎重かつ正確にやらなければならない作業。

  揖屋干拓の茶畑は、一本100mなので、
  本当に長いです。。

  それを何列も植えるので、
  「いくら植えていっても、なかなか1列が植わらない…」という感じでした。
家族4人で植えました。









赤い印に合わせて二条植え。
 ・剪定します

  低く剪定した後は、ワラを敷き、スクモを広げます。

  剪定する理由は、葉っぱからの水分蒸散を抑え、
   活着率を上げるためと、低い位置から枝を張らせて
   しっかりした茶園の形に育てるためです。

   根元に水をしっかりかけて、
   土と根を密着させました。

      『枯れないで、みんなが100%大きく育ってね!』


短く剪定します。 根っこが伸びて頑張ってほしい!
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